7月7日「五節句-七夕の節句」

7月7日は七夕の節句です。
季節の移ろいを表した二十四節気
日本版ともいえる五節句
七夕の節句は4番目に相当するものです。
この日の恒例といえば
竹に願いを書いた短冊を飾ること。
それもあり別名、
笹の節句とも呼ばれています。
行事そのものは奈良時代に中国から伝わりまして
歴史的には約1300年ほどと長いのですが
願いを書いた短冊を飾るのは
江戸時代から始まったらしいです。



七夕といえば他には織姫・彦星と天の川。
おおまかにいうと
昔々、織姫の彦星という2人の男女がいました。
2人は愛し合いお互いに夢中でした。
ですがお互いに夢中すぎるゆえ仕事も全くしなくなり
それを見かねた織姫の親である天帝(読み:てんてい)は
二人を天の川を境に引き裂くものの
後に酷と思った天帝は
7月7日のみ合うことを許したという話です。
織姫と彦星は一見すると
恋人同士のような印象を持たれたりしていますが
実際は夫婦のようです。
この天帝というのは
お偉いさんってことでなんでしょう。
ですから彦星はお偉いさんの娘と結婚して
逆玉の輿って訳ですね。
星空と男女なら夫婦より恋人になりますよね。
夫婦円満なのは結構だと思いますが。
仕事を全くしなくなるなれば
親としては流石に眉をひそめてしますし
2人の関係を引き裂こうとする親心も分からなくはないですね。
さらに織姫・彦星を引き合わせたのは
何を隠そう織姫の親である天帝なんだそうです。
織姫が仕事一筋で結婚とかそういう気もなさそうだから
天帝が婿探しとして
彦星を見つけてという流れなんだそうです。
現代でもよくあるような話ですね。
しかし結婚してからは働き者だった彦星も
まさかの形で働かなくなるなんて
親である天帝からすれば皮肉な話ですね。
ちなみに織姫の仕事というのは機織り(読み:はたおり)です。
織姫の織りがそれが由来かは分かりませんが
機織りというのは衣類を作ったりする仕事でありまして
今で言うアパレル業ってやつですよ。
他にも上述のような七夕に願いを書いた短冊を飾る習慣の始まりというのは
織姫のような機織りの技巧を得たい、織姫にあやかりたい
という願いを書いたりしてたからという話もあります。
織姫というのはさぞ凄腕のアパレル関係者だったんでしょうね(?)



そして天の川。
これは地球から見える星々の一帯であり。
どこかの銀河の一部でもあります。
そして我々の住む地球や太陽系もどこかの銀河の一部です。
基本的に天の川というのは見ようと思えば見れます。
この天の川の両脇には
惑星ではなく太陽と同じ自ら光を放つ恒星があります。
ベガとアルタイルと呼ばれているのですが
別名、織姫星と彦星とも呼ばれます。
天の川をはさみ左のベガが織姫星で右がアルタイルの彦星となります。
この構図というのが
これが織姫彦星の話の由来にもなっています。
ベガのしたにはデネブという恒星もありまして
これらは夏の大三角形と呼ばれています。
ただ織姫彦星の話はアジア圏で作られた話ですので
ベガ・デネブ・アルタイルという言葉の意味とは何ら関係はありません。
天の川自体は見れる環境が整えば
(都市部のように地上から光がと灯らない場所等)
いつの時期も見れるそうですが
今の時期が見ごろなんです。
秋にはお月見(中秋の名月)があります。
月なんて晴れた夜なら年中見ることができますが
これは月が太陽の最も綺麗に見えるからお月見になっているのであり
天の川も同じように
冬より夏のほうがよく見えるからなんだそうです。

以上が7月7日の七夕の節句ににまつわるお話でした。